ヤバイかもしんない。
この久保竣公も満足するであろう「みつちりとした匣の中身」が、無敵鋼人に変形してしまうワケなのだがね。
大通りに着いたのは九時半過ぎだったはずなのに、「どういうワケか」約束の11時に遅れること5分。(オイ)
到着と共に「一天にわかに掻き曇り~、ベベン、ベン。」 雷までもが鳴り出すラムさんの大盤振る舞い。
家まで乗って帰る予定だったはずが途端に弱気になり輪行袋をお求めになるという有様。 だいじょぶかいな根性ナシ。
そんでもあれこれレクチャーしていただくこと小一時間、雨脚も弱まり・・・・・、ほぼ・・・・・・
「いよーっし、それじゃ行くぞ、ギャリソン! 目的地は僕の家。 雨をなるべく避けながら、だ。 ナビゲート、頼んだぞ!」
「お任せください、DENZI様。 田舎者のDENZI様は知らないでしょうが、都会の道は戦場です。
雨上がりですし、危険のないようサイクリングロードなぞで足慣らしをして郊外から小樽を目指しましょう。」
「左様。 豊平川を右に見ながら郊外へと( ↑ )です。」
漕ぎ出しの数踏みこそステムのたわみと相まってグニグニッとするけど、そっからスイーッと直進へと収束してくもんな。
ぜんっぜんOKなんじゃなーい?」
「それは自転車として当然の立居振る舞いですな。
ドライジーネからヴェロシペード、ペニーファージングからビチクレット、そしてセーフティへと受け継がれた・・・・・・」
「何をおっしゃいますか。 栄光あるユナイテッド・キングダムの一員として、ヒストリーを学ぶことは当然の帰結でしょう。」
まずこのサドルの位置! 前すぎて話にならん!
そしてこのハンドル! ゴリポジだ! 広すぎてワキが締まらない!
とどめはこのキャスターホイール! 大切なペダリングの回転半径内にこんなモノを置くってのはありえんぞ!!」
「全ての配置には必然があり、思慮がございます。 過去を学ぼうとせず、未来を鑑みようともせず、
ただただ今の目の前の欲望を満たさんとするばかりでは、人としての深みに達することはできませんぞ。
それでも構わぬというなら好きなようにやってみるもよろしいでしょう。」
「それはそうでしょう、ここは正真正銘の南区ですからな。 太陽に向かって走っていると、まさかお気づきにならなかったと?」
やるから。 ちゃーんとやるから。 ・・・・・・・、しかしなあ・・・・・・・
ギャリソン!
お前どーゆーギア組んでるのよっ!!」
ロー側16t、小径の換算をいたしますと、ごし様の考察を引用させていただくと、34-16T相当となりますな。」
「だからそのギアだ! 高すぎだろが! そりゃ朝里のラストでスプリントスパートかけるときにルミにかけるギア比だっ!
カンパイレブンの11-25で、真ん中のギアだぞ! もっと言うなら、ケイデンス90なら23.9km/hのギアだっ!
ケイデンス60でさえ15.9km/h出るんだぞっ! 死んじまうだろが!!」
「だからよっ! どーゆー奴等なんだよそれはよっ!!」
「ではこちらから質問いたしましょう。 英国で思い出す自転車乗りは?」
「うううううーう!・・・・・・・・・・・・・・、クリス・ボードマン・・・・・・・・・」
「然り然り。 他には?」
「ぐぬぬぬぬ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、ブラドレー・ウィギンズ・・・・・・・・・・」
「さあそれではもう一声!!」
「ふぐぐぐぐ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、マーク・カベンディッシュ・・・・・・・・・・・くっそー、はめやがったな!」
「納得いただけたようですな。 それでは頂上へとご案内いたしましょう。」
(・・・・・・・・・、いくらなんだって、そりゃねえだろ? 朝里の下り、なめんじゃねえぞ)
いくらアップライトで空気抵抗が大きいからロードほど速度乗らないったって、
つづらの4つ以外ノーブレーキをこなすだなんて、いかれてるって!!」
「紳士の嗜みとして、当然のことですが。 何かご不満でも?」
・・・・・・・、恐れ入谷の・・・・・、ね? ラムさんもそう思うでしょ?
by denzia
| 2013-08-24 00:45