尻軽の務め。
「さーて、お休みお休みでいっ! ギャリソーン! そんじゃ早速一~二発掘り下げちゃおっかな?」
「いえいえDENZI様、本日のような良い日和に、私の出番はございません。 リンダ様がさびしがっています、よろしく願います。」
「えっ、ええ~? リンダちゃん?? いやいやあのその、オイラそろそろのんびりモードに入りたいんだけど・・・・・」
「いけませんな、奥様達を分け隔てなく愛してあげるのが主人たるものの務めですぞ。 リンダ様の一途を、受け止めておあげなさい。」
・・・・・・というワケで、奴さんはリンダを乗せ、樺立越え。 んー、なんかフリーのニセコ、久しぶりだなあ。
んでねえ。 せっかくのDP2がヤバイかどうかを確かめとかなきゃなんないんだわ。
走り出したらそんなの許してくんないリンダちゃんだもん、まずは撮影会をお願いしましょうか。
「しゃあねえなあ、余計なコトは先にかたづけとくか。 ちゃちゃっと撮れよ、走る時間がもったいねえから。
何せ被写体がこれだけのナイスバディなんだから、こざかしいコトしなくたって充分セクシーな画になっからよ。」
「バキューン!! すっげええっ!! これはアナタ、しびれますですなあ!!」
「あー? そおなのか? そりゃテメエ、モデルだろ?」
「お次は解像っ! しえー、キテルよねええっ!!」
「オイオイ背景ばっか見てんじゃねえよ主役あってのモンだろがよ。」
「そしてメインのボケ味っ! きゃー、オイシっ!!」
「ボケてんのはテメエだろこの老人が!」
「いやー、よかった、ちゃんとヤバかった。 腰を据えて撮る気にさせるもんな。 めでたしめでたし」
「おう、満足したか? じゃあ今度はアタイを満足させる番だぞ。 ビシッとブン回せよっ!!」
「あら? 4:3ってことは・・・・・・DPワールドもうオシマイ?」
「あったり前だろ、サビ見つけるたびにいちいち腰据えて撮影された日にゃ走れたモンじゃねえ。
だいたいあれじゃ背中に入らんからな。 ギャリソンだけにしときな。
・・・・・・、ところで、今日のコースはどれだ? ぺったんこが青ざめるような時計出しちゃっからよ!」
「むふふ~ん、残念でした。 今日のコースは、『気まま!』 そんな時計とか記録とかなんぞより、せっかくのニセコを堪能しようよん!」
「あ”-? 何ふにゃけたコトを! タイム切り詰めてこそレーサーだろが! スカッと行けスカッとお!!」
「ムリムリ、ムリだってば! いかしたモトバイクとか、いかした反ヤマアラシさんヌポークラジアルとかが呼んでるんだからさ!」
「ちっきしょお、だからヘンタイを自由にさせたらダメなんだよ! 競技のワクで縛って、身動きとれないようにしとかないとよお!!」
「まあまあそう言わないの! ほーらお揃いのスイーツですよお!!」
「あー、マジで頭痛くなってくんなあ・・・・・ どうしてこう、煩悩のカタマリなんだろなあ・・・・・・・・・・」
「キュルルルルーン!! いっやー、しっかし、リンダちゃんてば回転型ペダリングの名トレーナーだよね。
まるでごまかしが効かないせいで、センシティブな違いがちゃんとわかるもんなあ。 アウターの効能とか、ガバナースピンとか・・・・・」
「まーたワケわかんねえ自作用語が始まったか? ちゃんと記事にして説明しろよ、改めてよ。」
「ところで、雲行きがかーなり怪しくなってきたけど・・・・・2013のトレンド、ゲリラ豪雨のお出ましかな?」
「ちえー、まだ40そこそこしかイッてねえのによ、辛抱たまらん野郎だなあ!」
「おい、このひらふ駅ってのはよ、いつも雨なのか? 去年来た時もこんな有様だったけどよ。」
「んー? そんなコトないってば、たまたまだよ、たまたま!」
「けっ! わかってねえ野郎だよな! そりゃテメエにとっちゃ何十回も通ったうちのたまたまなんだろうけどよ。
アタイにとっちゃテメエとのその二回が全てなんだからよっ!」
「あらー、いじらしい発言。 さすがは一途乙女!」
「ばっ、バッキャロー!! テメ、ふざけてっと泣かすぞ!!!」
「うんうん、こんな涙ならちょちょ切れるまで泣いてみたいねえー!!」
「あんれまー、ホントにスコールちゃん! ここ、ホントに北海道?」
「♪ アーナタと熱帯 アーナタと 熱帯ー ♪ ってか?」
「・・・・・・ルミ級の昭和バイクなのね、リンダも。」
「オイっ、ネジ2~3本飛んでっだろ、テメ! 全身ずぶ濡れでヘラヘラ笑いやがって!
おまけにこの馬鹿っ飛ばしは何なんだよ、晴れてる時よりよっぽど出てるじゃんかよっ!!」
「やだなあ、味わいはともかく、こと出力面では空冷より水冷のほうが絶対有利ですからねえ。」
「あーもう、危なっかしくてやってらんねよ、終了終了っ!」
「あらまあ。 一途なリンダちゃんとなら、シューズじゃぼじゃぼ言わせながらもう一周くらいしてもいいのにねー?」
「うっせえよ、バカ! いつまで遊んでやがんだよ、カゼひくだろが!!」
「実はやさしいんだねえ、リンダちゃんてば。 ますます惚れっちゃうよなあ!」
「ったく、調子いいんだよ! この尻軽野郎が・・・・・。」
うん、そうさ。 それぞれの一途を受け止めるために、400%のオレでいたいのさ。 それが尻軽の務めだから・・・・・
「いえいえDENZI様、本日のような良い日和に、私の出番はございません。 リンダ様がさびしがっています、よろしく願います。」
「えっ、ええ~? リンダちゃん?? いやいやあのその、オイラそろそろのんびりモードに入りたいんだけど・・・・・」
「いけませんな、奥様達を分け隔てなく愛してあげるのが主人たるものの務めですぞ。 リンダ様の一途を、受け止めておあげなさい。」
・・・・・・というワケで、奴さんはリンダを乗せ、樺立越え。 んー、なんかフリーのニセコ、久しぶりだなあ。
んでねえ。 せっかくのDP2がヤバイかどうかを確かめとかなきゃなんないんだわ。
走り出したらそんなの許してくんないリンダちゃんだもん、まずは撮影会をお願いしましょうか。
「しゃあねえなあ、余計なコトは先にかたづけとくか。 ちゃちゃっと撮れよ、走る時間がもったいねえから。
何せ被写体がこれだけのナイスバディなんだから、こざかしいコトしなくたって充分セクシーな画になっからよ。」
「あー? そおなのか? そりゃテメエ、モデルだろ?」
「オイオイ背景ばっか見てんじゃねえよ主役あってのモンだろがよ。」
「ボケてんのはテメエだろこの老人が!」
「おう、満足したか? じゃあ今度はアタイを満足させる番だぞ。 ビシッとブン回せよっ!!」
「あったり前だろ、サビ見つけるたびにいちいち腰据えて撮影された日にゃ走れたモンじゃねえ。
だいたいあれじゃ背中に入らんからな。 ギャリソンだけにしときな。
・・・・・・、ところで、今日のコースはどれだ? ぺったんこが青ざめるような時計出しちゃっからよ!」
「あ”-? 何ふにゃけたコトを! タイム切り詰めてこそレーサーだろが! スカッと行けスカッとお!!」
「ちっきしょお、だからヘンタイを自由にさせたらダメなんだよ! 競技のワクで縛って、身動きとれないようにしとかないとよお!!」
「あー、マジで頭痛くなってくんなあ・・・・・ どうしてこう、煩悩のカタマリなんだろなあ・・・・・・・・・・」
まるでごまかしが効かないせいで、センシティブな違いがちゃんとわかるもんなあ。 アウターの効能とか、ガバナースピンとか・・・・・」
「まーたワケわかんねえ自作用語が始まったか? ちゃんと記事にして説明しろよ、改めてよ。」
「ちえー、まだ40そこそこしかイッてねえのによ、辛抱たまらん野郎だなあ!」
「んー? そんなコトないってば、たまたまだよ、たまたま!」
アタイにとっちゃテメエとのその二回が全てなんだからよっ!」
「あらー、いじらしい発言。 さすがは一途乙女!」
「うんうん、こんな涙ならちょちょ切れるまで泣いてみたいねえー!!」
「♪ アーナタと熱帯 アーナタと 熱帯ー ♪ ってか?」
「・・・・・・ルミ級の昭和バイクなのね、リンダも。」
おまけにこの馬鹿っ飛ばしは何なんだよ、晴れてる時よりよっぽど出てるじゃんかよっ!!」
「やだなあ、味わいはともかく、こと出力面では空冷より水冷のほうが絶対有利ですからねえ。」
「あらまあ。 一途なリンダちゃんとなら、シューズじゃぼじゃぼ言わせながらもう一周くらいしてもいいのにねー?」
「実はやさしいんだねえ、リンダちゃんてば。 ますます惚れっちゃうよなあ!」
うん、そうさ。 それぞれの一途を受け止めるために、400%のオレでいたいのさ。 それが尻軽の務めだから・・・・・
by denzia
| 2013-08-29 23:39