リンダリンダ リンダリンダリン ダ アァ
「よお。 そんだけじゃあツイッター読んでないヤツはワケワカじゃんかよ。 説明くらいしろよ。」
「最低のヤツだな、オメ。 タイアをシュワルベ・ワンの26cからパナのレースエボC23cに替えたって言やあいい話じゃんかよ!」
もしかしたらステムより太いかも、がかなり悲しかったのは言うまでもない。」
「だーから朝里の社長に、『すぐ雑誌とかに踊らされて・・・・・』とか言われるんだってーの!」
「いやそれは違うな。 何事もまず勉強。 現状をベストと考えていては向上はないのだよ。
試しに使うにあたってタイアのワイド化における効果が一番感じられそうだったのはリンダだったし、
ワイド化の利点を生かし、ネガを少なくするために、最新だったシュワルベ・ワンを使ってみたのは間違ってはいない。
あっという間にパンクして、直し切れなかったのは想定外だったけど、快適性、安心感の向上、転がりのよさも、なるほど、だったぜ。
雑誌に書かれてることから25cに興味を持ってるなら、それは効果のないことではないぜ、楽を求めるなら。
ただまあ、オレがリンダに求めていたのはそこではなかった、ってのが、26c覆いて見てわかった、ってコトさ。」
「よーし、それはまあわかった。 で、パナっつうのはどういう風の吹き回しなんでえ?」
「よい質問だ。 オイラがタイアに求めるものは、気持ちの良さ。
ライフとか耐パンクとか転がりとかグリップよりも、スッと動いた時に掌から脳髄に突き抜ける快感が優先なんだよ。
ヴェロフレックスを愛してやまないのもそこ。 チューブラーを最高とするのもそれ。 その観点から言うと、ドイツもんはイマイチ。
コンチのコンペもシュワルベ・ワンも、でもこれならクリンチャーでも良くね? と感じちゃったから。
して、その二つは見事にパンクだし。 あのどー見たって即パンク必至のヴェロフレが、今までスローパンク以外してないのにさ。
だったらドイツに勝ち目なし。 となるとイタリアなんだがね。 三人揃って仲良くクリテリウム、ってのもなんだかなあ。
それじゃま、ヴィットリアのSCって選択肢もあるんだが、お値段が今やヴェロフレと変わらないじゃんか。
1マソ切ってなかったっけ? それはちょっと上げすぎじゃない? でもCXってのはヤだなあ。 うーむ、イタリアもアレかあ。
となると同盟国最後は我がジャパン。 ソーヨーさんが魅力なんだが、どうもロード用製品がピントずれてるんだよなあ。
ロード市場がソーヨーさんに望むポジションに、アップストリームはズレてるだろさ。 トラディショナルなシャレオツ感がまるでないものお。
そーゆーワケで、ええ。 パナに落ち着いてみました。」
「なげーよ、メンドクセエの言い訳がまるで説得力ねえくらいによ。」
「はあ? 伊達で道端にわんさかだったろが??」
リリカルなオヤジの趣味に殺伐とした女子達を巻き込むワケには・・・・・・・・」
「一生一人で走ってれ。」
「うむ、正解だ。 ハンドリングがキレキレ。 26cに比べたら緊張感がパキーンで、レーサー乗ってるぜー、感がたまらん。
そりゃ快適性は劣る。 ギャップの衝撃なんかはモロだが。 油断できないトコがまた。
ガッと路面睨んで、キュキュンとギリで荒れを躱せた時の満足感、とか?
そんで、肝心の気持ちよさはどうかってーと・・・・・・・そりゃヴェロフレの超絶感まではいかないが。 ありゃ特別だもん。
んでも、ああ、ジャパンクオリティ、な精度の高さによる転がり感は感じるなあ、そして信頼して攻め込めるグリップ感も。
そして、秘密兵器の導入でリンダのシビアさも一際にわかっちゃった。 ホントにキミって娘は・・・・・・」
上での乾いた吹け切りのフィーリング。 リンダの麗しさはもうそこに尽きる、ってカンジだもんなー・・・・・・」
「そりゃそうだ。 そこの為に作られてるからレーサーなんだろが。
そこを使えない失格野郎にゃ、アタイを抱く資格なんぞねえってコトだよ。」
「いやいや、新規開拓の楽しさは何にも代えがたい魅力があるのだよ。 いーいお社でしょ?」
「迷わず、って・・・・・・これは普通、迷子・・・・・いや、迷いオヤジだろ?」
たしかにここは行き止まりではありましたがね、そう捨てたモンでもございませんのですよ。」
「末期は行き倒れ老人決定だな、テメ。」
このぐるりはそーとープレミアム!! 引きの強さも身に付けて、どんどんイイ女になってくね、リンダちゃん!!」
「犬も歩けば、ってヤツだな。 確かにこのぐるりはたいしたモンだけどな、そのうちヒグマとか引くぜ、この分だと。」
「うーっし、この道道32号、新富から昆布までの16.5kmをSSにしちゃるぜ。 やや170mを下る1%の下り、しかも追い風。
アタイを惚れさせたかったらビシッと決めてみせろよ・・・・・・・って、オイ! テメエ、タイムアタック中に何してやがんだっ!!」
「入れんぢゃねーっ!!!」
「ケイデンス90完全固定はくるくるに入んねえだろ? シビアなシフティングを怠るな、アタマとカラダとココロの全てをスピードに捧げんだよっ!!」
この田舎道の何がツライって、舗装の継ぎ目やねん。 まるで線路みたいにゴトンゴトン、ゴトンゴトンってなるやろ?
全身ハード剛体のリンダちゃんやとメッチャつらいねんて。 ケツにビッキンビッキン杭打たれてるようなモンや。
そこで、前が溝越える瞬間だけガン!と踏み込んでやるんや。 そーすっと、ケツがわずかに宙に浮くわけやな。
サドルからガツン来る瞬間だけマイクロダンシングして、ハードル飛び越えるように超高速で走り抜けるちゅう脅威の技やねん!
どや驚いたやろがな! ビシッと派手に決めたったでーっ!!」
「どこの鳴子クンだよ? 技としてはそーとー地味な部類じゃねーのか?
んでも、普通に腰浮かして通過だとそのたんびに足が止まるかんなー、かなり合格のセンだ。 どれ区間AVは・・・・・?
うおお! 37.2って、ヤルじゃねえかテメ!! やっとアタイの美味しいいただき方を体得してきたようだな。
ちょっと無理めのイイ女の口説き方、勉強になっだろ?」
「・・・・・・・、まっ、まあ、ヤバイ成分はたっぷり補給できそうな店構えだが・・・・・・・・・」
ハンバーグカレーがまるでリキに転換されないいい! ああ、7SAMAのようなマーベラスな胃袋への道は遠い・・・・・・」
「つーかオメ、あのSS区間で全部出し切っちまっただろ? カンペキすっからかんだもん、そりゃ多少食ったって無理無理。」
「・・・・・・・・・・・、んー、まあ、しゃあねえか。 いつもなら、この貧脚野郎!死んぢまえ!!とか怒鳴るトコだけど、今回はホントに死んでるかんな。
SSで死ぬほどアタイを味わった、ってコトだろ? そんなに良かったか? となりゃあまあ、いわゆる一つの女冥利に尽きる、ってヤツだかんな。
ま、灰に速さ求めるほどの理不尽もねえだろ、どーせ多少残ってたトコで、坂でアタイを怒らせないようなスピードが出るワケでもなし、
平地で全部使い切ってくれた、ってことでまあ満足かなあ。 あそこはまあ、な。 ・・・・・・・、けっこグッと来た、ぜ。」
この後はまあ、昆布から東山、ニセコまで下りの惰性のみで下りきり、100には2キロほど足りませんでしたが、
リンダちゃんがたかだかプラ2k、ポタリングしたってしゃあねえだろ、終了終了!!って言ってくれたのでゲームセット。
しかし、家に帰ってデータ落として寒気が。
「ほー、最高速72.2? けっこ出てたナア。 だけんども・・・・・・ずいぶん終盤、どこでだ? どれどれ・・・・・
マジ?! あそこでかよ!!!
だってあそこ、!”#$%&’ で ()=~|ったぜ!
いや確かにちょっとふくらみ気味でヒヤッとしたけんども・・・・・・・|~=)(’ で &%$#”!ったってのかよ!!
・・・・・・・・、マジ寒気。 ヤバイわリンダってば。
by denzia
| 2015-04-23 23:04