レーサーが望まぬもの。 (続 ディスクロードなんていらない)
さて、パリ~ルーベでの事故により、UCIがディスクブレーキのトライアルを一時中断したそうだが
http://www.cyclowired.jp/news/node/196341
ディスクロード反対派(笑)のアタシはそれについて調子に乗ってアジろうというものだが。
「やってみたら危なかったのでやめます。」ではあまりに。 どっかの国の原発じゃあるまいし。
そもそも危ないのは百も承知でしょ。 過去似たような事例もあったんだし。
(例えばスピナジーのREV-Xが禁止になったのは巻き込み時に危険だというのが表向きの理由だったと記憶してますけど)
危険だ危険でない、なんて議論はそもそもレースにおいて重要じゃないんじゃない? だってパリ~ルーベなんてすごく危険なレースでしょ?
普通だったら走りたくないよね。 でもそこで勝てる強さはリスペクトの象徴。 危険を顧みず挑むレーサーは後を絶たず。
つまりだ。 レーサーというのは本能的に速く走りたがるものだと。
ガキのころ初めて自転車にまたがった時から人生の全てを速く走る為だけに費やしてきたのだから。
体力、知力、精神力の全てを速さのために。 力を引き出すより良い機材のためにも妥協は許さず。
速く走る為には危険もリスクも顧みない、それがレーサーの本能なんだと思うのよ。
でも彼らはプロ。 プロが頭に付くレーサー。 プロとは? 与えられた機材で結果を出すことが求められる人。
スポンサー様はディスクブレーキを売りたいのよ。 それで儲けたいのよ。 そのためにプロレーサーを雇ってるの。
ダメなのよ、「えーっ、前輪100グラムも重くなるんだぜ! それで坂上って勝てってか! 寝言言うなよ!」なんて叫んじゃ。
リムブレーキの連中に食らい付くために余分にリキひり出して坂上り、
下りで多少指の力使わないだけでアドバンテージ稼げるワケでないのに文句言わず、しっかりとリザルト残し、
インタビューがあったら「いやー、下りのアドバンテージで安心感持って走れました、パオパオサイコー!!」っていうのがプロ。
でもね。 本当はヤなの。 足かせはめてレース出るなんて。 だってそうでしょ。 貴方、明日のヒルクライム大会出るのにね、
「ホイールに100gの重りを貼り付けたら参加費が半額!」って言われたら貼ります? ね。 イヤでしょ。
だからね。 生け贄を作ったワケなのよ、彼等は。 パリ~ルーベみたいな次から次へとレーサーが重なり合う寝技格闘技レースでね、
デイスクローターの被害者が出ないワケがない。 運悪く被害者となったレーサーが声高に「ディスクは危険だ!」と拡散すれば、
プロトンの総意として、「やめてくんないか?」と主張できるから。 運営側としても「危険はよくないねえ。」と受け入れられるから。
「安全!」の錦旗を翻しつつ、「やれやれこれで当分使わなくて済むよ万々歳!」が現場の意見なんじゃないの?
だからこんなに対応が早い。 いやー、グランツール前に止められて良かったわ、怪我してくれてありがとう!と。
ま、この秋に 【ヂュラエース・ディスク!】 を売り出そうというシマノさんのビジネスには暗雲ですが。 こと安全面と言われるとゴリ押しもできん。
もしディスクブレーキが下りで攻めたときの落車リスクを大幅に減らしてくれるのならレーサーに拒否はされないよね。
昔、ロードレースはノーヘルでした。 重くて暑くて疲れるヘルメットをかぶるのはいやだったのです。
プロトンはゴールのスプリントが始まる前にアシストにヘルメットを配らせていたんです。
全面的に装着規則化がされるまでに何人ものレーサーが命を落としていきました。
そのくらい、安全であっても速く走るのに不要なものは採用したくないのがレーサーなんです。
電動変速もワイドタイアもレーサーに拒否はされませんでした。
でもディスクブレーキが「拒否」されたことの根っこは、こういうトコにあるんじゃないかなー、と思うワケなんですよ、アタシゃ。
http://www.cyclowired.jp/news/node/196341
ディスクロード反対派(笑)のアタシはそれについて調子に乗ってアジろうというものだが。
「やってみたら危なかったのでやめます。」ではあまりに。 どっかの国の原発じゃあるまいし。
そもそも危ないのは百も承知でしょ。 過去似たような事例もあったんだし。
(例えばスピナジーのREV-Xが禁止になったのは巻き込み時に危険だというのが表向きの理由だったと記憶してますけど)
危険だ危険でない、なんて議論はそもそもレースにおいて重要じゃないんじゃない? だってパリ~ルーベなんてすごく危険なレースでしょ?
普通だったら走りたくないよね。 でもそこで勝てる強さはリスペクトの象徴。 危険を顧みず挑むレーサーは後を絶たず。
つまりだ。 レーサーというのは本能的に速く走りたがるものだと。
ガキのころ初めて自転車にまたがった時から人生の全てを速く走る為だけに費やしてきたのだから。
体力、知力、精神力の全てを速さのために。 力を引き出すより良い機材のためにも妥協は許さず。
速く走る為には危険もリスクも顧みない、それがレーサーの本能なんだと思うのよ。
でも彼らはプロ。 プロが頭に付くレーサー。 プロとは? 与えられた機材で結果を出すことが求められる人。
スポンサー様はディスクブレーキを売りたいのよ。 それで儲けたいのよ。 そのためにプロレーサーを雇ってるの。
ダメなのよ、「えーっ、前輪100グラムも重くなるんだぜ! それで坂上って勝てってか! 寝言言うなよ!」なんて叫んじゃ。
リムブレーキの連中に食らい付くために余分にリキひり出して坂上り、
下りで多少指の力使わないだけでアドバンテージ稼げるワケでないのに文句言わず、しっかりとリザルト残し、
インタビューがあったら「いやー、下りのアドバンテージで安心感持って走れました、パオパオサイコー!!」っていうのがプロ。
でもね。 本当はヤなの。 足かせはめてレース出るなんて。 だってそうでしょ。 貴方、明日のヒルクライム大会出るのにね、
「ホイールに100gの重りを貼り付けたら参加費が半額!」って言われたら貼ります? ね。 イヤでしょ。
だからね。 生け贄を作ったワケなのよ、彼等は。 パリ~ルーベみたいな次から次へとレーサーが重なり合う寝技格闘技レースでね、
デイスクローターの被害者が出ないワケがない。 運悪く被害者となったレーサーが声高に「ディスクは危険だ!」と拡散すれば、
プロトンの総意として、「やめてくんないか?」と主張できるから。 運営側としても「危険はよくないねえ。」と受け入れられるから。
「安全!」の錦旗を翻しつつ、「やれやれこれで当分使わなくて済むよ万々歳!」が現場の意見なんじゃないの?
だからこんなに対応が早い。 いやー、グランツール前に止められて良かったわ、怪我してくれてありがとう!と。
ま、この秋に 【ヂュラエース・ディスク!】 を売り出そうというシマノさんのビジネスには暗雲ですが。 こと安全面と言われるとゴリ押しもできん。
もしディスクブレーキが下りで攻めたときの落車リスクを大幅に減らしてくれるのならレーサーに拒否はされないよね。
昔、ロードレースはノーヘルでした。 重くて暑くて疲れるヘルメットをかぶるのはいやだったのです。
プロトンはゴールのスプリントが始まる前にアシストにヘルメットを配らせていたんです。
全面的に装着規則化がされるまでに何人ものレーサーが命を落としていきました。
そのくらい、安全であっても速く走るのに不要なものは採用したくないのがレーサーなんです。
電動変速もワイドタイアもレーサーに拒否はされませんでした。
でもディスクブレーキが「拒否」されたことの根っこは、こういうトコにあるんじゃないかなー、と思うワケなんですよ、アタシゃ。
by denzia
| 2016-04-18 20:59