おひとり自転車道。
「2016」だったら今年も、じゃねえだろ!なんて小せえ文句は丸無視して進めてまいりますです、ハイ。
毎年毎年よーあきんわ、なんてこれまた小っせえご意見もございますですが、その通り、実際飽きてはおりますです。
連続五回目ともなりますと、やりつくした、っつうか、ねえ。 だいたいもうしゃぶりつくした感がございますですから。
HPで試乗車見回しても、まあだいたい味も予想がつくんですわ。 うわ! これだけは味見しておきたい!なんてのもないなあ。
あのTIMEのような。 ネオコットのような。 メテオスピードのような。 ミヤタの二台のような。 Aリミテッドのような。
げんのでアタマを殴られるような衝撃的な出会いはたぶんないだろなあ・・・・・・と、サイスポを読んでると。
ふーむ、今月来月の自転車道はニューモデル試乗かあ。 エボにメリダにアンカーに、おっ、ビアンキかあ・・・・・、ん?
これって・・・・・・・・・、ほとんどアリなんでないか? おおう、これはオイシイぜ、いよし、いただきマンモス!!
というワケでテーマが決まればあとはもがきまくるだけ! 題して、「一人自転車道!!」 はてさて、どうなりますやら・・・・・・
足はあったまってるんでいきなし全開。 うへえ。 すげえ。 軽りい。 硬てえ。 走るう。 カンカンだあ。
ウチのヨメ達ではどういじっても辿りつけない次元にいらっしゃるってのがわかります。 すっげえなあ。
でもそれがちゃんとわかるってのがキャノンデールの真のすごさ。
だってドグマやSL4やイザルコはすごいのかどうかさえわからない無反応さだったもんね。 味がわかる範囲ってのはイイわあ。
うん、このメカドーピングしてるみたいな進みかたは確かにタイムに似てる。 フルイディティはこんな進みをしたわ。
いやーアラシロユキヤ、ラッキーだね。 足治ったら去年より楽に速く走れるぜ、ってイキオイ。
ん? ホイールが違うだろって? レーゼロカーボンって卑怯だろって? エボはキシリウムプロだから差を感じるんだろ、って?
んでもねえ。 これ両方とも完成車なのよ。 しかも値段もほぼ一緒。 それであればレーゼロカーボンも卑怯でもないと考えられるっしょ。
すっげえ。 すっげえよ、コレ。 でもどうしてすげえのかわからない。 謎の高性能。 なして謎なのかというと。
ブースのおっちゃんが明らかに門外漢。 どこの自転車屋のオヤジをバイトでつれてきたのよ?ってカンジ。
おいおい、そのバイク、80万以上すんだぜ大丈夫かよ?ってくらい扱いがぞんざい。
だもんでこのすごさについてちょっと語ってもらおう、なんて思いもせんのだわ。 ああもったいない。
世界二位のバイクメーカーでありながら業界での扱われ方の軽さ、ってのは、実はこういうトコにも問題あるんでないでしょうかねえ。
ありゃ、担当、イイジマさんじゃない。 でもまあ、踏んでしびれたら教えてはもらえるかな、とは思ったのですが、肝心のバイクが。
スクルトゥーラのすごさに霞んじゃって、推進力最大化理論、っつうのがよーワカンネ。 ワカンネよ。
事前に読んでた、「しなるけど進む、ダンシングとかヤバイ」なんてのでモーソーがふくらみ過ぎたか?
その、しなるけど進む、で、メテオスピード的なあの官能を連想し、求めてしまったのが問題なのか、イマイチ。
「うっほーう、さーすがはアンカー!」という美味を感じられなかったんですなあ、今回は。 残念。
つうかさあ、色が圧倒的に地味。 ショーなんだから華のある演出とかないの? アピールしないとダメでしょ、イベントなんだから。
「乗ればわかる。」というけれど、乗られないとわかってもらえないじゃない。 まず目を留めて、またいでもらえる工夫をさあ。
日本三大メーカーとはいえ、パナやミヤタとは違うのよ、アンカーは。 メジャーでなけりゃ、さ。
「真面目にモノ作ってりゃ、自転車屋がおすすめしてくれて売れる」に留まってたら、今の時代生き残れないっしょ。
「乗ればわかるモノの違い」が売りなら、試乗会は主戦場でしょ、乗せまくらないと。
もー少し予算かけて目の前のオサカナを網に誘う工夫するべきだと思うぜ、俺は。
実際買わないけど。 買えっこないけど。 フレーム価格60万エソの ビアンキ スペシャリッシマ は。
しかしまあ。 多少、つうかえらくすったもんだがあって(後日語る予定)乗りました500サイズのスペシャリッシマは、何とも濃厚。
軽いとか、固いとか、進むとか、伸びるとか、収束が早いとか、っううよりも、感触が濃厚。 たまらん。
それは単なる空色かぶれのプラシーボだろ、と言われると、そりゃまあそれは多分にございます。
ツヤ消し黒に塗られて体育会系ブースに置かれてるのに乗っても同じく濃厚にたまらなく感じるかと言われると自信はない。
でも。 たとえ全く同じ料理でも郊外の洒落た店で出されるのとイオンのフードコートで出されるのじゃ味わい違うじゃない。
それを否定して、お前の舌は気分しだいだ、と言われると、そもそも味わい、なんて尺度が使えない。
ふっと下を向いたときに目に飛び込む何とも妖艶で華に満ちた空色が条件反射的に脳内麻薬の分泌を促すなら、
130年かけてその「条件」を練り上げたビアンキのブランド力には感嘆するばかりなんだ。
数年前に乗ったオルトレはなんかスカスカと節操なく振りが軽くて、イマイチだったけど、
この濃厚なるスペシャリッシマは「憧れの名車」として、おろかなるパブロフの犬の条件付けを更に明確なモノにするでしょう。
目ェつぶって舌で味わえどうでえ文句あるかこんちくしょう!な美味 ジャイアント TCR アドバンスト プロ1。
ここまではサイスポと全く同じ、そして多分ヤスイ君が乗ったのと同じブツだと思うのですが(笑)
5台目のキャニオンはさすがにいないし、コイツもSLより1ランク下のプロですけど、いやいや美味しい美味しい。
どこにも不満なんざありませんってばよ。 ああ、ここは値段なりだなあ、とか感じるトコが見つからない。 一線級。
でさあ、アンカーのフレーム代と一緒なのよ、35万エソ。
6800アルテ一式とカーボンクリンチャーホイールとポジションパーツ諸々ついててよ? どーなってるのよ世の中???
のび太 スネ夫は 目じゃないぜ ケンカ スポーツ どんと来い だ!
::::: というワケでここまではサイスポ企画をほぼ忠実に追っかけたワケですが、後半は・・・・・ :::::
いやー、めんどくさくなってきたなー。 偉そうなコト書き散らして、来月記事が出たらまるでピントが外れてたらハズイしなー。
さて、まずはマドンさんか。 ん? 今出払ってる? んじゃま、先にドマーネのほうから・・・・・・
あのー、ペダルを取替え・・・・「フラットペダルでよろしいですね?」(キッパリ)
案の定1コーナー立ち上がりで踏むとガッ!と地面に当たる。 攻めきれねえなあ。
それにダッシュストップのみのこのコースじゃあ、エンデュランスの旨みなんてのはわっかりゃしないもんよ。
はいはい普通に走ります、荒れた路面に突っ込んでもへいちゃらです、でもそれはISOスピードとやらの恩恵なの?
28cタイアだからじゃないの? フレームやフォークの積層で何とでもなるんでないの? わざわざそんなコトしなくても・・・・・・
いやあ、これは・・・・・・・ 節操ないことで有名な俺様のティンコフ・サクソも萎えるわな。
「エアロはクルマをつまらなくする。」は、昔、自動車が空気抵抗削減に血眼になってた頃に言われたセリフだが、歴史は繰り返す。
胸がときめかなかったら下半身もときめきませんな。 ときめきがなければ速度の官能というものは他人との相対比較でしか得られない。
おひとり様には不要な性能、ってヤツでございます。 さて、そうなると大衆の興味は、実際シケインでパンチラが見られるか?ですが。
開いてますよ。
ペダルも付け替えてくれたんでマドンさんよりはちゃんと評価してみようっつう感じではありますが、
まあ一枚岩みたいな走りはストレートが延々続かなけりゃ旨みが出ませんで。
全開加速が吹け切るまえにブレーキング、なコースでは評価外なのは変わらずですな。
乗ってみるとこれがなかなか。 前三角のゴチンゴチンの固さを感じながらも、リアのソフテイルが微妙にその表情を伝えてくる。
F8でも65.1でもパリでも感じることのできなかったピナレロさんの表情。 それが何とはなしに伝わってくるような。
行ったれ行ったれどこまでも踏み倒したれ! なピナレロさんの主張が。 それを最低3ケタ続けられるマーベラスは足はござらぬが。
エンデュランスなやさしさがあって初めて、貧脚もピナレロ様と相容れられると言ったトコでしょか。
ほんで? 後は? ディスクロード? ディスクロードって何やねん? ディスクがついてるロードバイクのことか?
要らない、がスタンスなんだが、食わず嫌いはいかんのでちゃんと乗ってから文句たれないとな。
はて、いざ見回すとなかなかないなあ? フェルトとかフォーカスにゃあるのかね? いや、キャリパータイプも乗ってないんだから
比較にしようがないか。 キャノンデールのシナプスはどおだ? いやあ、タイアが32cって、太すぎだろ。
んー、じゃま、ディファイでいいか。 全部ディスクらしいし、スタンダードだろ?
あろうことか疲れまくって写真を取り忘れたんだがねえ。 いやあいいですなあ、走りますなあ、いつまでも踏んでいられる感じ。
ただまあ、それはエンデュランスロードとしての資質。 ディスクの優位性ってのはどこにあるんだ?
ブレーキが効く、ってコトか? したらばシケインのツッコミで一丁! うーむ、ようワカラン。
ならば、突っ込みを更に奥にして一気に! おおう、リアがロックしただけだ、危ねえなあ。
結局平地シケインの突っ込み程度では優位を感じない、ってことだね。 いらないねえ。
乗る前にジャイアンに聞いてみたトコじゃ、フロントが重くなるってのはそんなに感じないんだそうで、ディスクが一番いいのは、
軽いカーボンリムをブレーキによる減りを気にすることなく常用できること、なんだそうな。
でもねえ。 毎度引き合いに出すMAVICさんでは、
キシリウム
カーボンチューブラー F 515g R 675g のディスク F 625g R 695g
カーボンクリンチャー F 615g R 775g のディスク F 725g R 795g
アルミクリンチャー F 630g R 845g のディスク F 680g R 855g
といったワケで、フロントでカーボンの軽さが明らかに出るのはチューブラーの場合に限るワケ。
クリンチャーにするとアルミと15gしか差が出ず、ディスククリンチャー同士にするとアルミのほうが45gも軽いという逆転現象がw
そんぢゃそもそもカーボン使う意味ないじゃん、ってコトなワケ。 ま、そこまでツッコムのは残酷だったんで言わんかったけどw
そもそもディファイはエンデュランスロード。 エンデュランスに必要な性能としてオイールラウンドに効くディスクが使われてるだけ。
それじゃディスクロードってどんなバイクなんだ? ロードにディスクがついてればディスクロードなのか?
それでディスクがついたことによるデメリットが限りなく消されていれば、いいディスクロードってことになるのか?
そうじゃないだろ。 ディスクを採用したことによりリムブレーキロードでは辿り着けない速さを獲得した専用モデルがあるならば、
それこそがディスクロードなんだろう。 そういうワケでディスクロードなんつうのはまだこの世には存在していない、と結論づけます、ハイ。
わかんねえからさっき乗ったスレートでいっか。 ほい。 いよし乗った乗った、はい宿題終了っと。
ん? 評価? どうでもいいじゃん。 タイア太くてサス付いたバイクだよ。 クロスバイクに金かけたような。
それがありがたいと思う道を走るのが好きなヤツにはありがたいバイクでしょ? オイラは舗装路で充分。
オフを走りたかったらMTBがあるし。 ロードの機動力にオフの適正も、なんて欲張っちゃイカン。
これ以上山に分け入ったら帰れなくなるからさ。 転んで骨折ったり迷って行き倒れるかクマに食われるか、そんな末路。
だもんで選択肢としてナシなんだね、ご苦労さーん。
アルミ乗りたいんだけど。
「アルミは今回持ってきてませーん。」
いや、フェリーチェはアルミでしょ?
「いえ、スカンジウムでーす。」
だからアルミでしょって? いわゆる強化アルミ、乗り味は・・・・・
「とっても快適でーす。」
えーかげんに しなさい。 ありあとあんしたー。 チャカチャンリンチャンリン ドンドン
今回乗った唯一のアルミ。 ううん、アルミだねえ。 立ち居振る舞いのそこかしこにアルミらしさが感性に刺さりこむ。
でもまあ三台目はいらんわな、アルミも、空色もw
うむー、ミヤタの二台のような衝撃はございませんですなあ、言うならさやかにもかなわない。
ジャポンの鉄を甘く見るなよ。 廉価版のアセンブルなんぞじゃ到底及びませんぜ。
3時までに入力を終えるのが必須。 4時以降はカクンと抜ける。 ダンシングなんぞしようモンならズッコケる。
でもこれでヴェンジなんかブチ抜くとカイカン。 ブースの人も喜んでました(爆)
ぬおお、伸びる伸びる、これで赤松街道とか、エエかもしんねえ。 この世に悔いを残さぬように、早いトコ手に入れたいっスねえ。
てなイキオイでもがきにもがきまくった5時間半、んじゃ今年のイチバンは何でしたかって? それはアナタ・・・・・
100万越えのフラッグシップ様達に
申し訳ないとか考えねえのかよっ!」
いやあ、これがまたすっげえんだわ。まあ色々とすげえんだけども特筆できるのはその瞬間加速力。
すんだら~っと流してて、後ろから迫ってくる気配を感じ、抜かれざまにドカンッと踏んづけるとさ。
背中を蹴っ飛ばされるような加速で一気に横一線に並び、その次の一踏みで前に出返す。 どんだけタイガージャンプよ。 いかれてるわ。
軽さだけじゃ無理。 剛性だけでもダメ。 両方を兼ね備えて、踏み負けも起こさない絶妙なしなりもあってこそ。
いやー、いいなあカーボンローハイト。 たーまんねえっちゃー。 ソリッドなリンダちゃんとの相性はバッチグー。
そーりゃもうこのコースなら無敵でございますですよ、三年かけて相思相愛となった愛しの妻に抜群のおみ足。
そんじょそこらの相手で敵うはずがないじゃござんせんか。 一踏みに込める重みが違わあね。
入念なセンター出しにスキュアーの締め付け。 勉強になりますわあ。 プロフェッショナルのバイクの扱いは、こうでなくては。
イイモン見せてもらいましたねえ。
「ところでよお、オメエ。
その愛しい愛しい奥様のせっかくの悩殺網タイツ姿を
まったくもって一枚も撮ってねえってのはどうよ?
抜けてるにも程があるってもんだな、コリャ。」
ああ、最後までピンボケ落ちとなってしまいまった。。。
by denzia
| 2016-06-01 02:02