ドラマティック・レイン
「魔女っ娘! キーック!!」
「いでーっ!
何すんのルミっちゃん!!」
「うーるっさい! 雪の匂いが漂い始めた10月、ふとふと気がつくと!
どーしてルミの走行距離が
いっちゃんみぢかいのよっ!!
ゼータイ許せないっ!!!
たいくの日は昨日だったけど、
今日はがっつりたいくしますよっ!
覚悟なさいっ!!!」
「もーニセコ道駅からなんて悠長なコト言ってられません! 倶知安からレッツゴーライダーキックですっ!!」
「ち、ちょっとさぶくね? 羊蹄さんも雪化粧なさってますよっ!!」
「氷点下のMKを思えば、10℃もあれば常夏ハワイ気分でしょ! 寒さなんて情熱でカバーしなさいっ!!」
「ふひーい、スタート時の7℃はさすがにキビ子ちゃんだったが、10℃超えればニッカーは快適範囲だね。 よいよい。
あ、ゲースネの処理がオイオイだとかは見えてても言わないのが大人というモンでっせ。」
「それよりもそのズールーソックスが気になるんですけども。 やりくつした、んでしょうか?」
「いんやー、いざという時のレッグウォーマー役を狙ったんですが。 まあ出番はなかったけど。」
「冠雪といえば皆さんは富士山の絵にあるギザギザを思い浮かべるんでしょうが、実際の冠雪はこの通り。」
「うっわ、見事に1500mラインより上が氷点下w」
「ぐひー、たいくの名にふさわしい絞りっぷり。 尋常でないAVSとなっておりますが。
こんな素敵なロケーションなんですからじーっくりと満喫しましょってば!」
「そー! これだけのロケーションなんですから、手を抜いては失礼! がっつり全力で満喫しないとねっ!!
それより、なんかどーもさっきからバルブとリム穴のカンカン音が気になるんですけども。」
「ふひーい、エアが3キロ切るイキオイ、あぶねえあぶねえ。
ヒヤハヤ、さっきの上りとか重いこと重いこと、オレすっげ弱くなったんでねえかと思たら、なるほどね。」
「ノンキに納得してないの!
普通こんな山の中でパンクしたりしたら多少なりと不安になるモンでしょうが!
どちらかっつーと遭難の域に足突っ込んでると思うのですが!!」
「だいじょぶだいじょぶ! 一気に抜けっちまわないあたりもチューブラーの日点。
とりあえずポンプアップして、10kmくらい走ってから結論しましょっか、ひゃほーい!!」
「どこまで脳天気。 ある意味ソンケーしますわ。」
「結論。 さやうなら、そしてありがとう、ヴェロフレックス・クリテリウム。」
「ヴェロフレノーパンク伝説も遂に終焉ですか。」
「いえいえいえいえ、2014の春に導入してからほぼほぼ3シーズン、この冬での退役と思ってましたからね、充分でしょ。
よくぞここまで。 えらい! アンタはえらい!!」
「誰が小松の親分さんですか、全く。 スペアのコルサCXさんは21cだけあって転がりはなかなかですけど、
やっぱり路面のザラザラを拾っちゃいますね。 官能的な転がりの上質さはやっぱりヴェロフレですわん。」
「尋常ならざる走りのためには尋常ならざる補給が必要。」
「どのくらい尋常でないかというと、これがパン屑だってんですからw」
「しかし、ああしかししかし。 乙女心と何とやら。 我が悪運もここまでか。 ダチョウ倶楽部にてカッパのお世話に。」
「ま、全幅の信頼をおけるカッパじゃなくてただの気休めウインドブレーカーですけどね。
奴さんの待つゴールまであと20kmばかし、カメラも信頼のTG1じゃなくてスマホなのでビニールぐるぐるにて使用禁止、
オフレコにて厳しい戦いに突入となりそうですわね、覚悟はよろしい? お兄さま?」
「ぐわわーっ!キビ!かーなりキビ!! まずいわこの時期の雨は!
ルミちゃん、こりゃビュープラで雨宿りして、雨雲レーダー見ながら作戦タイムしない?」
「いけませんわ、ここで停まったら寒さで心が折れます!
それにもう二時半、三時過ぎてもし寒さと雨のツープラトンが来たらマジで命にかかわりますわん!
ここは愛の力でハイペースのまま全開アタックするしかありませんわん! ファイトー! いっぱーつ!!」
「ぐっはーっ! マジヤバ! 靴中が濡れて一気に寒さがっ! 心拍160オーバーで体幹の温度維持しないとマジ危険!!」
「さっきの補給時間が命取りだったかもですけどあの補給がないとハンガーでアウト! 諸刃の剣ですわん!
でもクラシックの雨からすればこんなの小雨! 日勝の下りで喰らった土砂降りに比べれば霧雨!
昔、八雲から北檜山を攻めたときもこんな氷雨の下りを攻めましたわね。」
「だよなあ、共に走ってきた轍に比べりゃ、こんなのまだまだだぜ! 雨を走る秘訣はペースダウンしない!
感覚を研ぎ澄まして全開で駆け抜ける! 生命がヒリヒリするカタルシスよ!」
「きゃーんスッテキー、それでこそお兄さまっ!! あとは倶知安町内を抜ければゴール! ここまでのAVS25.3は死守ですわよっ!!」
「えーっ、ドタンバで25.2ィ?
キーッ、くやしいーっ!!
こないだのさやかのAVS25.3、
ノーマルホイールで
塗り替えてやろうと
思ったのにーっ!!」
「ぐげげげげ、妙に25.3にこだわると思ったらそこかっ! あのなあ、あのパンクがあってこの数字っていかれてるだろ!
それに25.2に落ちたのはゴール直前に工事の砂利道で歩いてクリアしたからでしょが!!
あそこはもう救済措置で集団ゴール扱いだろ? ほら、心なしか空も明るくなってアルカンシェルが・・・・・・」
「いでーっ!
何すんのルミっちゃん!!」
「うーるっさい! 雪の匂いが漂い始めた10月、ふとふと気がつくと!
どーしてルミの走行距離が
いっちゃんみぢかいのよっ!!
ゼータイ許せないっ!!!
たいくの日は昨日だったけど、
今日はがっつりたいくしますよっ!
覚悟なさいっ!!!」
「ち、ちょっとさぶくね? 羊蹄さんも雪化粧なさってますよっ!!」
「ふひーい、スタート時の7℃はさすがにキビ子ちゃんだったが、10℃超えればニッカーは快適範囲だね。 よいよい。
あ、ゲースネの処理がオイオイだとかは見えてても言わないのが大人というモンでっせ。」
「それよりもそのズールーソックスが気になるんですけども。 やりくつした、んでしょうか?」
「いんやー、いざという時のレッグウォーマー役を狙ったんですが。 まあ出番はなかったけど。」
「うっわ、見事に1500mラインより上が氷点下w」
こんな素敵なロケーションなんですからじーっくりと満喫しましょってば!」
「そー! これだけのロケーションなんですから、手を抜いては失礼! がっつり全力で満喫しないとねっ!!
それより、なんかどーもさっきからバルブとリム穴のカンカン音が気になるんですけども。」
ヒヤハヤ、さっきの上りとか重いこと重いこと、オレすっげ弱くなったんでねえかと思たら、なるほどね。」
「ノンキに納得してないの!
普通こんな山の中でパンクしたりしたら多少なりと不安になるモンでしょうが!
どちらかっつーと遭難の域に足突っ込んでると思うのですが!!」
とりあえずポンプアップして、10kmくらい走ってから結論しましょっか、ひゃほーい!!」
「どこまで脳天気。 ある意味ソンケーしますわ。」
「ヴェロフレノーパンク伝説も遂に終焉ですか。」
よくぞここまで。 えらい! アンタはえらい!!」
「誰が小松の親分さんですか、全く。 スペアのコルサCXさんは21cだけあって転がりはなかなかですけど、
やっぱり路面のザラザラを拾っちゃいますね。 官能的な転がりの上質さはやっぱりヴェロフレですわん。」
「ま、全幅の信頼をおけるカッパじゃなくてただの気休めウインドブレーカーですけどね。
奴さんの待つゴールまであと20kmばかし、カメラも信頼のTG1じゃなくてスマホなのでビニールぐるぐるにて使用禁止、
オフレコにて厳しい戦いに突入となりそうですわね、覚悟はよろしい? お兄さま?」
「ぐわわーっ!キビ!かーなりキビ!! まずいわこの時期の雨は!
ルミちゃん、こりゃビュープラで雨宿りして、雨雲レーダー見ながら作戦タイムしない?」
「いけませんわ、ここで停まったら寒さで心が折れます!
それにもう二時半、三時過ぎてもし寒さと雨のツープラトンが来たらマジで命にかかわりますわん!
ここは愛の力でハイペースのまま全開アタックするしかありませんわん! ファイトー! いっぱーつ!!」
「ぐっはーっ! マジヤバ! 靴中が濡れて一気に寒さがっ! 心拍160オーバーで体幹の温度維持しないとマジ危険!!」
「さっきの補給時間が命取りだったかもですけどあの補給がないとハンガーでアウト! 諸刃の剣ですわん!
でもクラシックの雨からすればこんなの小雨! 日勝の下りで喰らった土砂降りに比べれば霧雨!
昔、八雲から北檜山を攻めたときもこんな氷雨の下りを攻めましたわね。」
「だよなあ、共に走ってきた轍に比べりゃ、こんなのまだまだだぜ! 雨を走る秘訣はペースダウンしない!
感覚を研ぎ澄まして全開で駆け抜ける! 生命がヒリヒリするカタルシスよ!」
「きゃーんスッテキー、それでこそお兄さまっ!! あとは倶知安町内を抜ければゴール! ここまでのAVS25.3は死守ですわよっ!!」
キーッ、くやしいーっ!!
こないだのさやかのAVS25.3、
ノーマルホイールで
塗り替えてやろうと
思ったのにーっ!!」
「ぐげげげげ、妙に25.3にこだわると思ったらそこかっ! あのなあ、あのパンクがあってこの数字っていかれてるだろ!
それに25.2に落ちたのはゴール直前に工事の砂利道で歩いてクリアしたからでしょが!!
あそこはもう救済措置で集団ゴール扱いだろ? ほら、心なしか空も明るくなってアルカンシェルが・・・・・・」
しかし。 止んだかに見えたもつかの間、奴さんの中でずぶ濡れをどうこうしてるうちに空は再び暗転、轟々たる土砂降りに。
うっへー、危ねえ危ねえ、ビュープラで一休みなんてしてたらば今頃はコイツを喰らって死亡するトコだったぜ。
愛の魔女っ娘パワーで今回もまたテンコ盛り、ワンツーハイヴを加算して、気がつきゃマイレージ5位から一気にジャンプアップ、
さやかと同率の2位にまで踊り出ました。 首位のリンダが突き放すのか、はたまたルナ、アリーシャが逆転を狙うのか?
高見の見物のラムさんをよそに、我が家のマイレージダービーは終盤のスパートに突入いたします。
やー、カラダもつかなあ、ホント。
うっへー、危ねえ危ねえ、ビュープラで一休みなんてしてたらば今頃はコイツを喰らって死亡するトコだったぜ。
愛の魔女っ娘パワーで今回もまたテンコ盛り、ワンツーハイヴを加算して、気がつきゃマイレージ5位から一気にジャンプアップ、
さやかと同率の2位にまで踊り出ました。 首位のリンダが突き放すのか、はたまたルナ、アリーシャが逆転を狙うのか?
高見の見物のラムさんをよそに、我が家のマイレージダービーは終盤のスパートに突入いたします。
やー、カラダもつかなあ、ホント。
by denzia
| 2016-10-14 22:59