ルナ・マイルド?
「ねーねーねー、何よ何なの何だっちゅうワケ? いやね、姉キにベタ惚れなのはさあ、ビョーキだからしゃーないのはワカルわけよ。
だけどもさあ、ルミっちゃんにデレッデレ、さーやちゃんにデレッデレ、リンダ君にまでデレッデレってのはどーなの?
あまりに節操無さ過ぎ将軍じゃないかいDENZIの人ってばさあ!」
「だから言ったっちゃ、あの三人を甘く見ると痛い目に合うってあれほど!
ルナはロードバイクとしてはそこそこまとまってるし、おじさん好みの魅せる美しさってのは持ってるけどもね、
大切なのは見てくれでなくて具合、だそーだっちゃ。 あの三人にない、もしくは勝る具合の良さを見せないとピンチだっちゃよー!
さっ、ぐちぐち言ってても始まらない! ルナの魅力全開でとっととダーリンを口説いてくるっちゃーっ!!」
「そーゆーワケで背中押されて出てきたんだけどもさあ、正直どうよ、DENZI君。 ワタシ、そんなに魅力ないかなあ?」
「いやいや、早いってルナさん、まだまだ様子見の段階ですよ。 さやかだってリンダだって、色々試行錯誤の上にあの境地に達してるワケで。
まずは不安なく乗れる状態にした上で距離を重ね、愛を深め、麗しさを増す様にモディファイを施し、初めて本来のルナワールドが花開くのよ。」
「まずはカラーをしっかりと。 ルナさんのお花は・・・・・エンレイソウなぞいかがかな?」
「うーんと・・・・・・何つうかまあ・・・・・・、オバン臭くね?」
「やー、オリジナルからケンタウルにしてだいぶん良くなったQファクターだけどもさあ・・・・・もうちょっと詰めたくない?」
「むーん、確かにこの画だとあと5mmくらい余裕で詰められるようにも見えるんだけどもね。
靴がリンダと共用でしょ? 105クランクだとこれで結構ギリ線なんだよなあ。 そこんとこもーちょっと攻防してみますか。」
「で、本日のメニューはいつもの南ニセコ? 何だかちょっと様子が・・・・・・」
「んー? まあ姉キには、がっつり口説いてくるっちゃー、ってハッパかけられてるし、特盛りでイッちゃおっかなー、と。
甘いわよー、DENZI君。 もうこれでもかとばかりに。 体、保つかしらん、オジサマですから・・・・・・」
「ああ、いいわねえ。 やっぱり一本桜の風情よねえ。 美女のバックとして申し分なし。」
「そんで、この道? やー、やっぱワタシよりグラベルロード増やしたほうが良かったんじゃないの?」
「いやあ、アレに手ェ出すとついついジャリも入っちゃいそうでね。
舗装で止めにしとく縛りでも設けないと、帰れなくなりかねないもんなあ。」
「へえー、ここがリンダ君の引いたっちゅう絶景ポイント? なるほどこれはなかなか・・・・・」
「昆布。 羊蹄。 尻別。 貫気別。 洞爺中島に有珠。 そして・・・・・・いやー、確かにこんなパノラマは普通ないわ。 ど・れ・に・し・よ・う・か・・・・・」
「あ、あのー、ルナさん? ひじょーに良からぬヨカーンが・・・・・・」
「決定。 ジェラートをご馳走しましょうか!」
「・・・・・・・・、ぜらあと?」
「ジェラート。」
ぜらあと。
「ぼカァね、ぜらあとなんか大っ嫌いきらいなんだよ! こんなにつらい甘味はめったにないぞ。 パリブレストの次くらいにつらい。」
風に舞う桜の花びらの中を駆け抜けましたよ。
道端にはすみれが可憐に咲き乱れていましたよ。
羊蹄にはミルフィーユのような雲がかかってましたねえ。
鹿の人とも競争しましたですよ。 三回もニアミスったんで、中々のデッドヒートかと。
お伝えしたかったなあ。
お伝えしたかったなあ。
無理!! だから!!!
ほぼ全部、止まらない為の
ダンシングだから!!
写真とかぜーたい無理!!
「・・・・・・、ぜへー、でへへへ~・・・・・、時節柄、チェレステにマリアローザを絡めてみましたよお、ほんのりと・・・・・・」
「いやー、絶対切れるかと思ったんだけど、案外丈夫だね、切りつなぎチェーン。 ハンドル回りもだいじょぶですし、とりあえず不安はOKでしょ。」
「うーむ、艶かしい。 やはり表情を読む掌が触れるところですからなあ(参照 京極どうでしょう いやー、昔のオレはいい事言ってたなあw)、
セクシーであるにこしたことはない。」
「・・・・・、のワリには触り方が痴漢オヤジ以外の何者でもないんだけど。 さすがのワタシも悪寒全開。
どこでこんなに堕落しちゃったんだかねー・・・・・・」
「さっ!次なるポイントに向けて、レッツラ、ゴッゴー!!」
「次って何だ次って!! もう帰るんだって!! オンセン浸かってネンネだっつの!!」
「あっらー、あの憎っくきウインザーがこんな豆ツブに。 ロードバイクの機動力って、偉大ねー。」
「逃げ。 それはロードの美学。 あの激坂から逃げ、あの向かい風から逃げ、あの速い集団から逃げ。 さういう人にワタシはなりたい。」
「違うだろ。」
「そんでねえ・・・・・・、いいだけ逃げ続けた結果、そーとーな風下。 こっからゴールまではずーっと滝登りだよ、DENZI君。」
「むむむのむ。 もお3ケタだというのに、残る平坦があらかた坂に変身したと? むーむむむ、これはホントにDENZIさん最期の日、か・・・・・?」
「さういう時は羊蹄さんにかかる雲でも眺めて現実から逃避しやう。 キコキコキコキコ・・・・・・」
「あのねえ。 誰が轟天号さ。 BOREDで万全なチェーンがそんな音するかってーの!」
「この道はー いつかきたー 道ー だがここより先は雪だったかんね。 どーなるものか 行けばわかるさダー!」
「・・・・・、でさあ。 その先がどーなってたかも、たどり着いたローソンで大福補給でシャリバテギリ回避したのも、まるで撮ってないって・・・・・」
「そんなコトは些細でしかないっ!! それよりも問題なのは!! この下りでこんなにまでも速度が乗らないことだっ!! 風ェ・・・・・・」(涙)
「そーゆー時は現実から逃避してやり過ごすワケね? ねーねーDENZI くうーん、ワタシの具合、どーお?」
「いや、その! 具合って、アナタ!! 風が! いや、あの、マイルドレーシー言ったけど、さらにマイルド?
ZONDAとチューブレスっつうのも影響してるんだろうけども、距離稼ぎに強いカンジだわなー。 うわ、風!
さやかのしとやかさとも違うやさしさ、っつうか・・・・・・しかし気付けば腹筋ボロボロになってるし。
まだまだ未知なる魅力を秘めていそうな、うにゃ秘めているにちまいない。 くぅ~う、風ってば・・・・・」
「くーるくるくる、ケーデンス80リズムキープで乗り切っちゃる! そーれそれそれ・・・・・・ありゃ、うまくいかねえ。 風?
リンダみたいに負荷がデジタルに来ないなあ。 逆に言えば15.5Tが欲しい!とか思わないってコトなんだ。
するーっとアナログで負荷が流れるから、一定ケイデンスはかえって保ちにくい。 フレーム、クランク、ホイール、タイア・・・・・
それぞれが全てリンダよりもちょこっとファジイ。 それが合わさってこの踏み味。 削られた足でもとりあえずは前に進む。 風だけど。
美点っちゃあ美点だし、弱点と言われればそーなのかもしれない。 でもこの乗り味が求められる場面は必ずあるな(ハコダテとか ボソッ)」
「とかブツブツウダウダ言ってるうちにゴールのビュープラ。 132kmのコンタ2330mってのは中々なモンでしょ。
なーるほど、とりあえずはロング適性に一票、とな。 いよーっし、次はどんな引き出し開けてあげよーかしらん。
じわーっと虜にしたげるから覚悟なさいっ、DENZI君! ふふっふ~ん!!」
だけどもさあ、ルミっちゃんにデレッデレ、さーやちゃんにデレッデレ、リンダ君にまでデレッデレってのはどーなの?
あまりに節操無さ過ぎ将軍じゃないかいDENZIの人ってばさあ!」
「だから言ったっちゃ、あの三人を甘く見ると痛い目に合うってあれほど!
ルナはロードバイクとしてはそこそこまとまってるし、おじさん好みの魅せる美しさってのは持ってるけどもね、
大切なのは見てくれでなくて具合、だそーだっちゃ。 あの三人にない、もしくは勝る具合の良さを見せないとピンチだっちゃよー!
さっ、ぐちぐち言ってても始まらない! ルナの魅力全開でとっととダーリンを口説いてくるっちゃーっ!!」
「いやいや、早いってルナさん、まだまだ様子見の段階ですよ。 さやかだってリンダだって、色々試行錯誤の上にあの境地に達してるワケで。
まずは不安なく乗れる状態にした上で距離を重ね、愛を深め、麗しさを増す様にモディファイを施し、初めて本来のルナワールドが花開くのよ。」
「むーん、確かにこの画だとあと5mmくらい余裕で詰められるようにも見えるんだけどもね。
靴がリンダと共用でしょ? 105クランクだとこれで結構ギリ線なんだよなあ。 そこんとこもーちょっと攻防してみますか。」
「んー? まあ姉キには、がっつり口説いてくるっちゃー、ってハッパかけられてるし、特盛りでイッちゃおっかなー、と。
甘いわよー、DENZI君。 もうこれでもかとばかりに。 体、保つかしらん、オジサマですから・・・・・・」
舗装で止めにしとく縛りでも設けないと、帰れなくなりかねないもんなあ。」
「あ、あのー、ルナさん? ひじょーに良からぬヨカーンが・・・・・・」
「決定。 ジェラートをご馳走しましょうか!」
「・・・・・・・・、ぜらあと?」
「ジェラート。」
風に舞う桜の花びらの中を駆け抜けましたよ。
道端にはすみれが可憐に咲き乱れていましたよ。
羊蹄にはミルフィーユのような雲がかかってましたねえ。
鹿の人とも競争しましたですよ。 三回もニアミスったんで、中々のデッドヒートかと。
お伝えしたかったなあ。
お伝えしたかったなあ。
無理!! だから!!!
ほぼ全部、止まらない為の
ダンシングだから!!
写真とかぜーたい無理!!
「いやー、絶対切れるかと思ったんだけど、案外丈夫だね、切りつなぎチェーン。 ハンドル回りもだいじょぶですし、とりあえず不安はOKでしょ。」
セクシーであるにこしたことはない。」
「・・・・・、のワリには触り方が痴漢オヤジ以外の何者でもないんだけど。 さすがのワタシも悪寒全開。
どこでこんなに堕落しちゃったんだかねー・・・・・・」
「次って何だ次って!! もう帰るんだって!! オンセン浸かってネンネだっつの!!」
「逃げ。 それはロードの美学。 あの激坂から逃げ、あの向かい風から逃げ、あの速い集団から逃げ。 さういう人にワタシはなりたい。」
「違うだろ。」
「むむむのむ。 もお3ケタだというのに、残る平坦があらかた坂に変身したと? むーむむむ、これはホントにDENZIさん最期の日、か・・・・・?」
「あのねえ。 誰が轟天号さ。 BOREDで万全なチェーンがそんな音するかってーの!」
「そんなコトは些細でしかないっ!! それよりも問題なのは!! この下りでこんなにまでも速度が乗らないことだっ!! 風ェ・・・・・・」(涙)
「いや、その! 具合って、アナタ!! 風が! いや、あの、マイルドレーシー言ったけど、さらにマイルド?
ZONDAとチューブレスっつうのも影響してるんだろうけども、距離稼ぎに強いカンジだわなー。 うわ、風!
さやかのしとやかさとも違うやさしさ、っつうか・・・・・・しかし気付けば腹筋ボロボロになってるし。
まだまだ未知なる魅力を秘めていそうな、うにゃ秘めているにちまいない。 くぅ~う、風ってば・・・・・」
リンダみたいに負荷がデジタルに来ないなあ。 逆に言えば15.5Tが欲しい!とか思わないってコトなんだ。
するーっとアナログで負荷が流れるから、一定ケイデンスはかえって保ちにくい。 フレーム、クランク、ホイール、タイア・・・・・
それぞれが全てリンダよりもちょこっとファジイ。 それが合わさってこの踏み味。 削られた足でもとりあえずは前に進む。 風だけど。
美点っちゃあ美点だし、弱点と言われればそーなのかもしれない。 でもこの乗り味が求められる場面は必ずあるな(ハコダテとか ボソッ)」
「とかブツブツウダウダ言ってるうちにゴールのビュープラ。 132kmのコンタ2330mってのは中々なモンでしょ。
なーるほど、とりあえずはロング適性に一票、とな。 いよーっし、次はどんな引き出し開けてあげよーかしらん。
じわーっと虜にしたげるから覚悟なさいっ、DENZI君! ふふっふ~ん!!」
by denzia
| 2015-05-12 23:39